日本を含めても久々の寝台、ベッドの幅はそれなりです。揺れは結構ありますが、疲れと昨日のモンサンミッシェルでの睡眠不足もあったのか、途中で数回目を覚ましたものの、０時前から８時頃までよく寝ることができました。
ところで、列車が何時間くらい遅れているのかは定かではありませんが、途中でユーロスターイタリア（イタリア版の新幹線）などの通過待ちもあったりして、駅間で停車したりしています。途中ボローニャを出発したのは本来ならローマに到着している時間１０：１２よりも遅い１０：３０頃でした。
その前に係員がエスプレッソとオレンジジュースの小さなパックを持ってきてくれました。いずれにしてもパリ出発の４時間遅れ以上にローマ到着は遅れそうな気がしています。もっとも今日はナポリに到着してからの予定は特に何も入れていないので、明るいうちに、ナポリまで到着できればいいのかなと思っています。ボローニャを出発してから、ブラインドを半分程度上げました。まだ上段の人は寝ています。外の景色を眺めつつ、ブログを書いているのですが、そのはちょっとした山岳風景という感じです。でも天気はよく日差しは強そうな感じです。
そうしているうちに、列車は１１：５０頃にフィレンチェＳＭＮ駅に到着です。この駅は行き止まり式の駅の為、機関車の付け替えなどがあります。特に急ぐわけでもない感じで、フィレンチェ駅の出発は１２：２０頃でした。

↑フィレンチェＳＭＮ駅にて

↑フィレンチェＳＭＮ駅に停車中の列車

列車は畑などの農村地帯といった感じの中をローマにむかって進みます。結局永遠の都ローマには１４：４５頃に到着しました。定刻は１０：１２のはずでしたので、約４時間３０分の遅れです。パリの遅れの時間よりもさらに遅れた感じです。
ところでこの列車に乗って思ったのが、資料などではホテルトレインと書かれていますが、サービスにしても設備にしても大したことがないように思えました。ユーレイルパスを持っていても、７５ユーロで正直ちょっと高いようにも思えました。さらに車両でびっくりしたのがトイレです。日本でもとっくになくなっている垂れ流し式のトイレなのです。なので上から線路が見えるというある意味怖さすら覚えるトイレです。
さてローマテルミニ駅　以前に来たのが１９９８年の６月ですので、１１年ぶりのことになります。正直１１年前の記憶はあまりないのですが、人が多くにぎわっている感じです。ここで列車を乗り換えてナポリまで移動です。アルテイシア号が到着してすぐにナポリ行きの列車があったのですが、少し休憩したい気分だったのでこれを見送りました。
結果的にはちょっと失敗だったかなと思います。というのもこの列車は予約不要でパスのみでも利用できる列車だったのです。その後は予約が必要な列車がしばらく続きます。なのでパスとは別に切符を買う必要があります。しかしテルミニ駅の窓口は長蛇の列でした。そして目に入ったのが自動券売機、英語の表記も選択できたので挑戦してみました。行き先、日付、列車などを選択し、さらにユーレイルパスなどを所持している場合の選択肢もありました。ただパスを所持している旨を選択した次の画面で何を入力すればいいのかでちょっと戸惑いました。パスのＮＯを入力するにしても桁数が足りない感じなのです。とりあえず車掌に注意されたらそのときはそのときだと開き直って入力できるだけの桁数を入力しました。さらに１等か２等の選択、座席の位置の選択、支払い方法などを選択すると、切符が発券されました。私が予約したのはインテルシティ・プラスという列車だったので５ユーロでした。
さて列車が何番線からの出発かなと思い、出発案内を見て一瞬あせりました。というのもナポリセントラル行きの表示がないのです。？と思い柱に掲示してある時刻表を見るとナポリセントラルを経由してさらに先まで行く列車でした。ホームを確認して、切符に刻印をしてから列車に乗り込みます。フランスでもそうですが、切符にこの刻印がないと罰金の対象になることがあるようです。この１等は通路をはさんで２列＋１列の座席が向かい合わせになっています。間には大きめのテーブルがあります。またここにもコンセントがありました。列車は定刻よりも少し遅れての出発です。出発してすぐ車掌の検札がありました。特に問題もなく終わりました。列車は畑の中を進みます。ふと遠くを見ると、山の上にも家が建ち並んでいたりします。車内販売も来たり、その車内販売の案内らしき放送がイタリア語、英語でありました。
ナポリセントラル駅までの間にいくつかの駅に停車をしながら進んで行きます。そしてなんとナポリセントラル駅には若干ですが、早着しました。これにはちょっとびっくりでした。さて今度は地下鉄（Ｍｅｔｒｏｐｏｌｉｔａｎａ・メトロポリターナ）（どこかで聞いたことのあるフリーペーパーの名前みたいですが・・・）２線に乗り換えです。といってもこれもイタリア鉄道での運行なのでそのままユーレイルパスが利用できます。
ただちょっと戸惑うのが、ナポリセントラル駅の地下にある地下鉄２線の駅が別の名前なのです。ＪＲの大阪駅と私鉄の梅田駅といった感じでしょうか？そして地下鉄とはいってもローマテルミニ行きがあったりと地上区間への乗り入れもしています。さてしばらく待って来た電車　４両編成でしたが、車体には落書きがいっぱいでした。そしてのんびりしたスピードで電車は進んでいきます。ＹＨの最寄り駅Ｍｅｒｇｅｌｌｉｎａ（メルジェリーナ）駅で下車します。そして駅の裏手の坂道を上がったところにＹＨはあります。
ここのＹＨも日本でネットで予約をしていました。なので返信のメールをプリントアウトしたものと会員証を出して支払いをします。その時にロビーに日本人の男性２人が座って話をしていたので、一度部屋に行ってからロビーに戻り声をかけてみました。１人はコックさんでイタリア各地を歩いていろいろなお店の料理を食べて研究をしているそうです。私と同室で、部屋には友達が寝ているそうです。そしてもう１人はこの日からの宿泊で朝パレルモからの夜行バスで到着したという人でした。その日は夕食をご一緒することになりました。
まずは地下鉄２線でＰｉａｚｚａ　Ｃａｖｏｕｒ駅で下車をします。そこからＤｕｏｍｏ（ドゥオーモ）の方へ歩いていき、さらに路地を入ったところにコックさんたちのお目当てのお店がいくつかあったのですが、いずれにお店も土曜日の夜ということもあって大混雑で、結局そこはあきらめ、駅近くのお店に入りました。
メニューは私はピザマルゲリータを１枚食べる以外には、アンティパスト（前菜）などの選択はお任せしたのですが、いずれも美味でした。
また一人だと一度にいろいろな種類を食べることは難しいのですが、今回はいろいろな料理を食べることが出来、その点も楽しい夕食でした。

↑夕食

↑夕食を食べたお店

ところでナポリで早速びっくりしたのが、車の運転の粗さです。信号が変わってすぐに動き出さないと、すぐに後続の車がクラクションを鳴らしたり、バイクは縫うように走ったり、信号無視は当たり前という感じのすごさなのです。もっともその一方で、歩行者が渡ろうとしている場合には、止まってくれるというある意味不思議な部分もあったりします。さて帰りは深夜になったということもあり、タクシーで戻ります。タクシーの運転もスリル満点というほどではありませんでしたが、なかなかの粗さでした。

↑夜のナポリ