今日は万歩計の記録が大幅に更新です。４３，９１４歩　さすがに歩き疲れました。
ホテルを出てパレルモ中央駅に向かいます。朝食は駅構内のシェフエキスプレスです。カフェ＋クロワッサン＋オレンジジュースのセットで２．６５ユーロです。もっともイタリアのクロワッサンは中に何かが入っています。ここはジャム入りでした。

↑朝食

バス会社の窓口でのチケットを買ってから乗車です。片道８．６０ユーロでした。
８：００発のバスです。バスはパレルモ市街地の何カ所かのバス停に寄りながら乗客を拾います。それから高速道路に乗って一路トラーパニを目指します。ここでちょっとびっくりなのが、バスのドライバーがお気に入りのＣＤをかけながら運転をしているのです。市街地ではちょっと渋滞気味でしたが高速に乗ると順調です。
ところでイタリアはどこでも車の運転の荒さにはびっくりなのですが、ここパレルモでも反対車線を逆走してくる車があったりします。それでも事故をあまりみかけないのが、不思議というか、またびっくりなのですが・・・。
車窓からは青い海、パレルモ空港、荒涼とした山、緑の多い農村の風景、様々な光景を見ることができます。またトラーパニ近くの丘陵地帯では、風力発電の設備を見えました。さらに非電化の鉄道線路も見え隠れしていました。

バスをトラーパニ駅近くのターミナルで下車します。
ここで鉄道の駅をのぞきます。ヨーロッパの場合改札がないので、駅構内に自由に立ち入ることが出来ます。ホームをのぞくと車両が停車していました。昨日パレルモーチェファル間で乗車したｍｉｎｕｅｔｔｏのディーゼルカー版でした。

トラーパニはシチリア島西端の町でアフリカへの船なども出ています。さらに巨大な塩田のある町でもあります。
さて街歩きです。まず駅前から北に向かいます。４〜５００ｍで海に着きます。ここの海も青いです。どうしてこんなに透き通った水なのかと思う程です。そして海岸沿いを西に進みます。昨日のチェファルほどではありませんが、海水浴をしている人もいます。

案内所のさらに南には港が広がっています。トラーパニの街自体が突き出た半島のような感じになってます。ここにはエガーディ諸島への高速船などの乗り場もありました。ここの島も気になっている場所です。それでも高速船に乗ることはなく、街歩きを続けます。
ここはマグロの遠洋漁業の基地ということもあって、漁船などがたくさん停泊しています。さらにその漁船の上をカモメ？が飛び交っています。さらに魚のにおいのする建物があるので、ちょっとのぞいてみると、魚市場といった感じの場所で様々な魚が売られていました。
さらに歩きます。突端の南北共に行ってみました。西側にはエガーディ諸島の島影があまり遠くない場所に見えます。高速船の所要時間からしてもあまりかからない感じなので手軽に行くことができる島なのかなという感じもします。突端の北にはリニーの塔があります。内部は博物館になり見ることが出来たようなのですが、今は修復の為休館中の模様です。
ここの周りは岩場になっているのですが、釣り竿を持った人や、岩場の合間の砂地で海水浴をしている人もいました。また東側を見ると、海岸線の後ろにエリーチェの岩山が広がるという昨日のチェファルにも似た光景が広がる感じです。

さらに街歩きを続けます。この日も日差しは強烈でした。でも風がけっこう吹き、暑さを和らげてくれる感じです。もっともこの風があとで疫病神になるのですが・・・。
さてその後一度駅に行きます。というのはトイレを利用したかったのです。街中に公衆トイレがないので、トイレを利用する場合には、バールなどで何かを買って利用する、駅のトイレ（有料の場合も多い）などを利用することになります。ちなみにトラーパニ駅のトイレは無料で便座もトイレットペーパーも設置してありました。便座もとわざわざ表記するのは、壊されたのか、便座のないトイレが結構多いのです。ただ虫が結構いたのには閉口しましたが・・・。
さて駅からロープウェイ駅まで歩きます。地図上の距離は２ｋｍ程度に思えました。
街のお店は昼休みといった感じで多くのお店が閉まっています。あるお店の営業時間を見ると９：００〜１３：００・１６：３０〜２０：３０でした。シェスタといった感じなのでしょうか！？そんな中街はずれに急な坂道があり、その途中にロープウェイ駅の案内看板が出ていました。

やっとの思いで、ロープウェイ駅まで来ました。ところが入口の門が閉まっています。？と思うと、係員から「ｃｌｏｓｅ　ｗｉｎｄ」と言われました。その言葉を聞いて、どっと疲れが出てきました。写真を撮りながらということもあったのですが、駅から４５分程度歩いていました。その結果が運休とは・・・。ちなみにロープウェイというよりは、スキー場のゴンドラといった感じです。これでは今日の強い風では確かに運休になるのは、納得という感じでした。
でもこうなるとかえって意地になります。なんとしてもエリーチェに行きたくなりました。ただ駅までのバスも見あたらず、タクシーも流しである感じではありません。どうしようもない感じなので、一度駅に戻ることにしました。
今度は急いで戻ったので、３０分強で駅まで戻ってきました。そしてバスターミナルでエリーチェ行きのバスの時刻を見ます。この時刻表がちょっとわかりにくく、最初はすぐにはバスがないように思えました。さらに実はロープウェイ駅まで行く途中でエリーチェ行きのバスを見かけたのですが、その時刻に該当するバスも見あたらない感じです。？と思い、タクシーを利用するか、翌日再度出直すかなど、どうしようかと思っているといつのまにか、エリーチェ行きの表示の出ているバスが停車していました。再度時刻表をよく見て、理解できました。
さっき途中で見かけたバスは駅発１４：００　今度の出発は駅発１５：３０　そしてエリーチェ発は１６：３０と１８：４５でした。となると今度はトラーパニーパレルモ間の帰りのバスが問題です。これは観光案内所でもらったバスの時刻表の上にある運転曜日と思われる表記に悩んだのですが、２０：００発のバスが毎日運転と理解し、何とかなるなと思いました。もしエリーチェ発１８：４５の最終バスが遅れるか何かで、パレルモ行きのバスに乗れなかった場合には、トラーパニに宿泊すればいいやと思いました。
バスターミナル内のバールで往復の切符を買います。３．４０ユーロでした。バスは１５：３０を少し過ぎてから出発しました。座席は一番前です。バスは市街地を過ぎるとエリーチェへのつづら折りの道を上っていきます。眼下には青い海が広がったりとなかなかの絶景です。

↑バス車窓より

さらにすごいなと思えるのが、フランスのモンサンミッシェルもそうなのですが、そういった中に暮らしている人がいるということです。別に人が住んではいけないという訳ではないのですが、山の上のちょっと不便な気もする場所に住んでいるということに、驚きを感じたりします。
さてそんなエリーチェの中を歩き、西側からトラーパニの海を見下ろします。また日はかなり高く、夕暮れの景色という感じではありませんが、海と島影を見下ろしていました。

↑エリーチェより西の海を望む

最終バスに乗ってエリーチェからトラーパニに戻ります。バスは帰りも４５分程度で到着しました。ターミナルのバールで今度はパレルモ行きのバスの切符を買います。３０分程度時間があったので、街中を少し歩いてみました。９９セントショップというのがありました。日本でいう１００円ショップという感じでした。

それにしても今日は自分でもあきれるほどよく歩いた１日でした。