今日のウマワカも風がなくいい天気でした。
朝は８時３０分頃に起きました。買っておいたパンを食べ朝食にします。荷物を整理して、９時４５分頃にはバスターミナルにいました。バスの出発は１０時１０分ですが、その時間になってもバスの姿は見えません。ちょっと遅れて到着しました。
ここでも乗客の入れ替えはあったのですが、車内はほぼ満席という感じです。途中の街からさらに乗車する人があり、立っている人もいました。
さて今回のバスの座席は２Ｆの一番前の座席です。眺望はばっちりという感じです。
車窓の景色は荒涼とした景色ですが、ウマワカ渓谷と同じように鉱物がむき出しになっている部分もありました。また道路に平行するような感じで、線路が走っています。もちろん今は列車は走っていないのですが、もしこの場所を列車で走ることができたら、いい車窓が拡がるのだろうなとも思いました。

途中でちょっとウトウトとしたりしましたが、アルゼンチンとボリビアの国境の町　Ｌａ　Ｑｕｉｃａ（ラ・キアカ）には１２時５０分頃に到着しました。
この街はウマワカよりもさらに荒涼としている感じです。バスターミナルからは国境は見えません。ここから国境まではガイドブックでは歩いて２０分程度となっていました。正直歩くのはちょっとしんどいなと思っていたのですが、タクシーがいたのでタクシーを利用しました。５アルゼンチンペソでした。
国境ではまずアルゼンチンの出国手続きです。これがどういうわけか時間がかかりました。というのも並んでいる人数はそんなにはいないのですが、列が遅々として進まないのです。並んだのが１３時３０分頃なのですが、結局手続きが終わったのがアルゼンチン時間の１５時５０分頃でした。何故ここまで時間がかかったのかは謎です。どうも係員の処理が遅い感じがしました。またガイドブックでは出国税がかかるとのことでしたが、それも徴収されませんでした。それにしても国境でここまで時間がかかるのは、今回の旅行で一番です。
そして国境の橋を渡りボリビア側の町Ｖｉｌｌａｚｏｎ（ヴィラゾン）で入国手続きです。これは比較的スムーズでした。
ただ最初に検疫所！？らしきところでスペイン語で何か説明があり、それを聞くと小さな紙をもらえます。とはいっても私はスペイン語は全くと言っていいほどわかりません。ただうなづいていただけです。これは一緒に説明を受けたスイス人カップルも一緒とのことでした。
もらった紙と出入国カードを記入して、パスポートと共に提出するとスタンプが押されて入国手続きが完了になります。ただその際に航空券の確認もありました。ただガイドブックに載っていたパスポートのコピーも求められませんでした。
ところでさっきのアルゼンチンの出国手続きの時に、列の前後の人と話をしました。前の人はドイツから数人のグループで来ていました。後ろのカップルはスイスのチューリッヒからで南米を周遊しているとのことでした。私が約４ヶ月で世界一周をしていると話すと驚いていました。
ボリビアの入国の時に、そのスイス人カップルを待って、イミグレーションの隣で両替をしてから一緒に鉄道の駅までタクシーで向かいます。列車の出発時刻は１５時３０分　すでに過ぎているように思えますが、ボリビアはアルゼンチンと１時間の時差があるのです。なので今はボリビア時間では１５時過ぎなのです。
国境を越えると通貨が変わり、時間も変わるというのは、今回の旅行で何回か体験したのですが、そのたびに混乱します。また持っている時計、デジカメの時間、パソコンの時間もそのたびに変えるので、ちょっと大変な感じです。

さてさっき待っている時に、もしアルゼンチンの出国手続きが間に合わない場合には、この街に１泊するしかないのかなとも思っていました。
でも駅に着き、切符を買った段階で、少し余裕がありました。ただここではマスクをするようにと言われたのにはびっくりでした。どうも豚インフルエンザの対策のようです。
実は今回の旅行にはちょうど豚インフルエンザが世界中で流行しはじめていたので、マスクをかなり持ってきました。またそれとは関係なく、ウマワカでは寝る時にマスクをしていました。というのも空気があまりにも乾燥しているからです。そのマスクをデイパックの中に入れておいたので、つけて列車に乗りました。
ところでこの列車は大きな荷物は荷物車に預けます。切符を見せてどこの駅で降りるかを伝えて、荷物を預けると半券がもらえます。下車駅ではこの半券と引き替えで荷物を受け取ることになります。

同じ車内にはドイツ人のグループなどもいました。スイス人のカップルは斜め前の席、前の席には、ウマワカからのバスの車内にいたアツアツのカップルがいました。というのもこのカップル、暇さえあれば！？キスしている感じなのです。カップルのキスなどは見慣れていたつもりですが、ここまで頻度が高いアツアツのカップルは初めてでした。そして私の隣の席は、ブエノスアイレスから旅行している女性でした。

列車は荒涼とした景色の中を走ります。また日本の農村の晩秋に似た光景の中も走ります。ただ線路が悪いのか、路盤が悪いのかは定かではありませんが、縦、横によく揺れます。さらに川や勾配の関係か右に左にカーブし、セミループの区間もありました。ここまで揺れる列車というのも久しぶりという感じです。
それでも車内販売があり、係の人がかごを持って車内を回ります。また隣の車両は食堂車でした。これだけ揺れる列車で食堂車というのも、すごい感じがします。

この列車では３種類ある等級の中で、一番いいクラスに乗ったのですが、そうすると食堂車で夕食のサービスがありました。ソフトドリンクも付きます。ただ揺れる列車で食事をするのはなかなか大変でしたが・・・。

車内では映画を何本か放送していました。トイレは垂れ流しでしたが、ステンレス製なので比較的きれいな感じです。
通路には係員が途中でモップをかけ、カーペットを敷いていました。そうでもしないとかなりほこりっぽい感じです。
そうして列車は深夜０時過ぎにＵｙｕｎｉ（ウユニ）駅に到着します。
実はこの時間に到着して宿を探すことができるかなと思っていたのですが、何とかなりました。というのも客引きがいたのです。シングルで１泊３５ボリビアーノとのことで、駅からもそれほど遠くない感じだったので、そこにしました。客引きと一緒にホテルにむかいます。さすがにこの時間は車もほとんど走っていなく、静かな感じです。
そして着いたホテルですが、アパートみたいなホテルでした。というのも上から見ると口の字みたいな感じの建物の内側に通路があり、
通路に面してドアがあるのです。暖房はないのですが、布団は厚手の毛布があり、寝る時に寒さは感じませんでした。