ホテルを深夜０時４０分頃にチェックアウトします。ホテルの人と一緒に駅に向かいます。到着した日と同じように人通りはほとんどありません。それでも駅に着くと列車を待つ人が結構いました。
しばらくすると列車が駅に着きます。そして客車の２両増結しました。かなり長い編成になりました。その中程にある荷物車にスーツケースを預け、自分の乗る車両を探します。なかなかみつからず、最後尾の車両でした。車内はほぼ満席です。また車両自体は先日ウユニまで乗った車両と同じ感じです。ただ先日の車両に積んであった毛布はありませんでした。ところで車内に暖房はなく、かなり寒いです。とはいってもこれ以上着るものもないので、我慢するしかない感じです。ただあまりにも寒かったので、靴下の中にズボンの裾を入れました。これでも少しは寒さが和らぐ感じです。
また指定された座席の隣の人に、１つ後ろの座席が空いているので、そちらに移ってもらえないかと言われました。並んで座るよりもいいなと思って移ったのですが、その席はリクライニングしない座席でした。その点はちょっと失敗したなと思ったのですが、それでも２席占領することができたので、ちょっとは楽な感じでした。
この列車も車内は乾燥しています。なので寝る時にマスクをして寝ました。途中で何回か目をさましましたが、仮眠を取ることはできました。
朝　起き、Ｏｒｕｒｏ（オルーロ）の駅が近づくと列車は湖の中を走っています。朝日が湖水に反射しきれいでした。ただ窓ガラスが凍っていたのには、苦笑するしかありませんでしたが・・・。

オルーロの駅で列車を降り、スーツケースを受け取ると、駅前からタクシーに乗ります。見ず知らずのカップルと相乗りになったのですが、代金はそれぞれ支払うという形でした。しかもスーツケースは屋根の上、落ちることはないのでしょうが、それでもちょっと不安でした。
オルーロからボリビアの実質的な首都Ｌａ　ｐａｚ（ラ・パス）まではバスで移動です。実質的なと書くのは、憲法上の首都はＳｕｃｒｅ（スクレ）という別の町なのです。バスターミナルに着くと、バスの客引きが寄ってきます。過当競争気味らしく熱心です。その中の１人から切符を買い、バスに荷物を積みます。１５ボリビアーノでした。またターミナルに入るときに、ターミナルの使用料も払いました。
バスはしばらくしてから出発です。途中何カ所かで停まり、ほぼ満席になりました。バスは荒涼とした景色の中を進みます。少し離れたところには雪を抱いた山が見えます。さらに行商らしき人も乗ってきて、車内で売り込みをします。
ラパスの町が近づいてきました。大きなすり鉢状の町なのですが、家の密集度がかなり高いです。またすり鉢の底の方が町の中心で、高層ビルなどもあります。日本の神戸、長崎を下品にしたような感じにも思えました。また日本などでは高い場所の方が高級住宅地かと思いますが、ここラパスはもともとの標高が３．６５０ｍとかなり高いこともあり、低い場所の方が高級住宅街とのことです。

ラパスのバスターミナルでスーツケースを預け、ホテル探しに行きます。街は雑然とした感じで、車も多く、あちらこちらでクラクションが鳴っています。バスターミナルから街の中心部までは下りです。なのでその点は楽です。ホテルはガイドブックに載っていたＨｏｔｅｌ　Ｓａｇａｒｕｎａｇａ（ホテルサガルナガ）にしました。シングルが１泊１８０ボリビアーノでした。
それから遅い昼食です。これもガイドブックに載っていたのですが、韓国料理の店　Ｃｏｒｅａ　Ｔｏｗｎ（コリア・タウン）に行きました。石焼きビビンバがおいしそうだったので、食べたかったのです。ビビンバもおいしかったのですが、さらにうれしいのがブロッコリーなどの小鉢がいくつかついてくることです。またお店のメニューは写真付きでわかりやすかったのと、他には中華などもありました。

それからバスターミナルに戻る間でカフェで甘いものを食べ、バスターミナルの郵便局でウユニで書いた絵はがきを出します。ただこの郵便局　ちょうどの料金の切手がなく、少し高くつきました。またどういう訳か切手のサイズが大きく、係の人が苦労しつつ、何とか切手を貼ることができました。スーツケースを引き取ってからタクシーでホテルに行きます。
ホテルに戻り、床屋の場所を聞きます。ホテルから近い場所にありました。前回髪を切ったのが、当初の出発予定日５月１２日（火）前の土曜日、もう２ヶ月以上髪を切っていません。ここまで間隔が空いたのは初めてで、髪の毛はかなりのびてきていて、いつも短髪の私としては、うっとうしくなってきていました。とはいってもスペイン語で希望を言うことが出来るわけはありません。それで写真を持って行きました。写真というのは、前回髪を切った時に、前、後ろ、斜め後ろからなど何枚かデジカメで写真を撮り、それをプリントして持ってきていたのです。その写真をお店の人に見せたら理解してもらえたようでした。
この床屋でははさみなどをアルコールランプで消毒します。目の前でボッーという感じで炎が出てはさみなどをあぶっているのを見るとちょっとした迫力すら感じます。で手際よくすすみ、２０分くらいで終わりました。ただ日本の床屋ではある洗髪はありませんでした。料金は１５ボリビアーノでした。
ホテルに戻ったらすぐにシャワーで髪を洗いました。やはり髪を切った後は洗わないと髪の毛が残っているので、かゆい感じです。
この日の夕食は日本食です。Ｗａｇａｍａｍａ（わがまま）というお店に行きました。海外で日本食というとお寿司がメインという感じはあります。このお店も外国人がほとんどでお寿司を食べている人が多かったのですが、私は天ぷら定食を食べました。天ぷらの量にびっくりでした。ご飯のお代わりがほしかったほどです。またピーマンの肉厚さにもびっくりでした。

ところでこのお店の周りは夜は人通りが少ない感じです。なので食べ終わった後はタクシーでホテルに戻りました。
今回のホテルにはバリローチェのＹＨ以来の暖房があります。やはり標高が高いだけあって暖房があると助かります。